日本の離婚・再婚

・日本では、離婚が増えている?

 厚生労働省のデータによると、平成29(2017)年度の離婚件数は、21万2262組で、人口1000人当たりの離婚率は1.7でした。離婚件数自体は、平成14(2002)年の28万9836組をピークに減少傾向が続いており、離婚率も低下しています。また、平成29(2017)年度の離婚の内、未成年の子どもがいる離婚は、12万3397組ありました。これは離婚全体の58.1%となります。そして、親が離婚した未成年の子どもの数は21万8454人にのぼります。

 日本では離婚の約9割が協議離婚です。また、親の離婚を経験した子どもたちの9割近くが母親のみを親権者としています。母親が親権をもつ割合も昭和40年代以降、増加傾向にあります。

・日本では、再婚が増えている?

 平成28(2016)年度の婚姻件数62万531組のうち、「夫妻とも初婚」は73.3%にあたる45万4750組でした。つまり、「夫妻とも再婚、またはどちらか一方が再婚」は16万5781組で全婚姻件数の26.7%を占めています。おおよそ4組に1組は再婚カップルということになります。

 全婚姻件数に占める再婚の割合は、平成28年は微減になりましたが、1970年代から増加傾向が続いています。また、再婚件数の割合をみると、夫は19.5%、妻は16.7%と、夫が再婚する方が高い傾向にあります。再婚カップルにおける初婚・再婚の組み合わせの割合は、「夫再婚―妻初婚」は37.3%、「夫妻とも再婚」は35.9%、「夫初婚―妻再婚」が26.8%となっています。

・ステップファミリーはどれくらいいるの?

 日本にステップファミリーがどれくらいいるのかを調べたデータはなく、正確な数字はわかりません。ただ、全離婚件数の6割近くに未成年の子どもがいるということ、離婚後の親権の9割近くを母親が持つということ、婚姻のうち4組に1組が再婚であり、そのうち妻が再婚という割合が6割であるということを考えると、未成年の子どもがいる世帯のうち、1割弱がステップファミリーであると推定できます。

 また、ステップファミリーでは、法律婚だけでなく事実婚のパートナー関係も含みます。未婚の母親が結婚した場合も統計データでは再婚とカウントされませんが、親の新しいパートナーと暮らす子どもがいる家族ということになり、ステップファミリーに含まれます。

出典

https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000363014.pdf

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei18/dl/2018suikei.pdf

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai17/dl/kekka.pdf